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助産師になるための資格と試験

必要な資格と試験について

必要な資格と試験について

看護師資格が必要

助産師になるためには看護師資格を取得しなければなりません。看護師ではなく助産師になりたいという人でも、まずは看護師資格を取得する必要があります。なお、看護師資格と助産師資格、どちらも国家資格です。国家試験に合格した人のみに与えられる資格なのでハードルは高いですが、それだけ価値のある仕事といえます。助産師資格を取得するためには、学校に通って専門的な知識と技術を学ばなければなりません。必要な教育課程をすべて履修した上で、国家試験に臨むことになります。

看護師の国家試験

看護師の国家試験は毎年2月に行われます。筆記試験で、「基礎看護学」「成人看護学」「老年看護学」「小児看護学」「母性看護学」「精神看護学」「人体の構造と機能」「疾病の成り立ちと回復の促進」「健康支援と社会保障制度」「在宅看護論及び看護の統合と実践」が試験科目となります。これらの試験科目は医療従事者として働くために必須の内容であり、看護師だけでなく助産師にも求められるものです。合格率は実施年によって差がありますが、毎年90%前後を推移しています。近年だと、2018年が91%、2019年が89.3%、2020年が89.3%となっています。数字だけを見ると非常に合格率は高いですが、とはいえ毎年10%近くの人が不合格となっていることを考慮すると、油断は禁物です。

助産師の国家試験

助産師の国家試験は、看護師と同様に毎年2月に行われます。また、筆記試験である点も看護師と同様です。助産師の国家試験における試験科目は「基礎助産学」「助産診断・技術学」「地域母子保健及び助産管理」です。看護師に比べて試験科目は少なく、助産に関する知識に特化しています。看護職における全体的な知識については、看護師の国家試験でカバーしています。この点からも、助産師になるためには看護師資格が必須であることが分かります。国家試験の合格率については、2016年が99.8%、2017年が93%、2018年が98.7%、2019年が99.6%、2020年が99.4%です。2017年を除いて95%以上を推移しており、看護師よりも合格率が高いです。出題科目が少なく、試験対策をしやすいことが合格率の高さにつながっているようです。しかし、助産師の国家試験が合格ラインをクリアしていても、看護師の方が不合格であれば助産師になることはできません。助産師科目のある4年制大学に通い同時期に受験する場合は、一方が不合格になる可能性もあるので、十分に対策して試験に臨みましょう。参考までに、直近の国家試験に関する情報がまとめられているサイトを紹介します。